台湾の大手半導体メモリ製造会社・トランセンドが開発している人気ドライブレコーダー、「Drive Proシリーズ」の最新機種が2017年10月2日に発売された。
今やドライバーが一生のうちに交通事故に遭う確率は2人に1人と言われており、映像による状況再現性と証拠能力の高さから、ドライブレコーダーの人気は年々高まっている。以前はタクシーや路線バスなどを中心に導入が進んでいたが、最近では自家用車にも設置する人が増えてきている。
Drive Proシリーズの特徴
ドライブレコーダーの「Drive Pro」シリーズは、トヨタやホンダをはじめとする国産車はもちろん、AudiやBMWなどの外国車まで、全国のカーディーラーに多数採用されており、世界トップSDカードメーカーのトランセンド社が製造を手掛けている。
インターネットやカー用品店などでは流通していない、カーディーラーなど販売チャンネルを限定した指定店モデルだ。
性能面では、SDカードとドライブレコーダー本体は両方ともトランセンド社が製造しているので相性によるミスマッチが起こりにくいほか、優れたイメージセンサを採用しているため、低光量でも鮮明な映像を記録。そのほかにもスナップショット撮影、緊急録画、ヘッドライト、リマインダー、長時間運転アラートなど多彩な機能を装備している。
さらにバッテリーを内臓しているので、事故によって車の電源供給が絶たれた場合でも、内蔵リチウムポリマーバッテリーから給電を行うことで映像の記録を約30分続けることが可能だ。取り付けも簡単で、電源はシガーソケットから供給、操作も簡単なので機械が苦手な人でも容易に扱うことができる。
最新モデルの特徴
最新モデルの「DrivePro 110」と「DrivePro 230」の特徴にも触れておこう。
「DrivePro 230」は110の上位機種だが、両モデルに共通する機能も多い。
どちらもトランセンド社の16GBドライブレコーダー用高耐久性microSDHCカード(メモリカード)が付属。ドライブレコーダーはその用途上どうしても書込み頻度が高くなってしまうが、耐久性に優れたMLC NANDフラッシュメモリを使用しているので安心だ。
また、カメラの画素数は200万画素を保持し、視野角は130°のワイドアングルを確保。口径がF/2.0と明るく高価なレンズを使用しており、解像度も1080Pと高解像度での映像収録性能を実現している。
そのほか、優れたイメージセンサの採用、バッテリー内蔵、便利なスナップショット機能、ヘッドライト・リマインダー、長時間運転アラート機能に加えて、運転中にGセンサーが衝撃を感知すると緊急録画モードで記録を開始。このモードで記録されたデータは上書きされないので、決定的瞬間を記録できる。これらは両モデルに共通した機能だ。
一方、「DrivePro 230」では「DrivePro 110」にない機能も搭載。
専用アプリとWi-Fi接続してメモリカードを抜き取ることなく記録中の映像を確認したり、GPSを搭載により位置座標や日時を録画データに保存できるほか、モーション探知機能を有効にすることで、駐車中にも録画を行うことができる。